古くから、シミ抜きは「シミを元の形に戻せ」と言われています。
これは、つまり油性のシミなら油性のベンジンなどで、水溶性の性のシミなら水でシミを抜くということです。
シミには大きく分けて3種類あります。
油性のシミ
水溶性のシミ
不溶性のシミ
もし、見た目でどういうシミか分からない場合は、シミに霧吹きで水をかけてみるとわかります。
シミがすぐに水を吸って周りの布地よりも色が濃くなる→水溶性のシミ
どちらでもない場合→不溶性のシミ
シミの原因別 シミの抜きの裏技 おばあちゃんの知恵
墨のシミの落とし方 おばあちゃんの知恵
墨のシミがついてしまったら、水道の水をを細く出して、シミの部分に当てながら、爪を立てるようにして墨を落とします。
この時、別の部分に墨を広げないように注意しましょう。
次に、練り歯磨きをシミの部分にたっぷりとつけて、裁縫用のヘラなどを使って汚れをシゴき出します。
汚れが取れたら、水で洗い流します。
インクのシミの落とし方 おばあちゃんの知恵
インクのシミは、ついて直ぐなら水洗いで落ちます。
しかし、時間がたつと水では落ちなくなってしまいます。
そんな時は、レモンスライスに塩を振りかけたものでこすりながら水洗いします。
レモンの漂白作用でインクのシミが薄くなります。
香水のシミの落とし方 おばあちゃんの知恵
香水は、香成分をアルコールで溶かしています。
そのため、シミ抜きにはアルコールを使います。
シミ抜きしたい布の下にタオルを敷き、あるこーるをアルコールを染み込ませた布で叩きだすようにして下のタオルにシミを吸わせます。
せっかく落としたシミが再付着しないように、タオルの汚れた部分をずらしながらシミが抜けるまで繰り返します。
コーヒーや紅茶のシミの落とし方 おばあちゃんの知恵
コーヒーや紅茶は、染色の材料に使われるくらいなので、すぐに対応しないとなかなか落ちなくなります。
こぼしてすぐなら、水洗いで落とせますが、もしシミになってしまったら、無糖の炭酸水をたっぷりと含ませて、叩くようにして拭き取ります。
血液のシミの落とし方
血液のシミにお湯を使うのは厳禁です。
お湯を使うとシミが落ちなくなるので、必ず水洗いをします。
すぐなら水洗いと石鹸でおちますが、おちないガンコな血液のシミには大根おろしを使います。
少量の大根おろしをガーゼでくるみ、シミの部分を叩いて落とします。
大根の酵素の働きでシミが落ちます。
牛乳やたまごのシミの落とし方
動物性タンパク質を含んだ牛乳やたまごは、お湯を使うとタンパク質が固まってしまい落ちなくなってしまいます。
また、時間が経つと布が変色してしまうので、なるべく早く水を付けて絞ったタオルで拭き取り、大まかな汚れを落としておきます。
果汁のシミの落とし方
果汁はすぐに水でつまみ洗いすればシミになりませんが、時間が経つと水洗いでは落ちなくなってしまいます。
やや軽めのシミなら、酢をつけてトントンと叩き洗いします。
それでも落ちない場合は、ホウ酸水をつけてトントンと叩き洗いします。
家庭でシミ抜きができない素材
革製品やビロード、コールテン、着物などは繊維を傷めてしまうことがありますので、専門店に相談しましょう。
まとめ
色々なシミ抜きのおばあちゃんの知恵を紹介しました。
シミ抜きの方法は色々ありますが、シミをつけてしまったらすぐに対応するのが基本です。
シミをつけてしまうことが一番多いのが食事の時だと思います。
これは邪道かもしれませんが、醤油など、食べられる物のシミは、まずはハンカチやナフキンなどでシミをつまんで取り、その後、口でチューチュー吸い取ってしまうのが一番だと私は思っています。
もちろん、口紅がついている状態でやると口紅のシミをつけてしまいますし、口でチューチュー吸い取れる物ばかりではないと思いますが・・・。
そこは、自己判断でお願いします。
すぐに口でチューチュー吸い取ると、かなりシミが薄くなります。
応急処置をしておいて、なるべく早く水洗いして、洗剤で洗えばほとんど目立たなくなります。
これを言ったら元も子もないのですが、やっかいなシミや大事な物のシミ抜きは、すぐにクリーニング店に相談するのが一番!であることは間違いありません。
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