今(2017年7月18日)子供を中心に、夏に流行する手足口病の患者の数が急増し、流行の兆しを見せています。
手足口病は、4歳ぐらいまでの子供を中心に夏に流行する感染症で、接触することで感染します。
口の中や手足に水ほう状の発疹が出て、発熱することもあります。
特に口の中にできる発疹のせいで、食べたり飲んだりするのがつらい手足口病。
子供が手足口病にかかったら、何に気を付ければいいのか、治るまでどのように過ごせばいいのか?
手足口病は子供の病気と言われているけれど、大人はうつらないのか?
手足口病の不安と対処法についてまとめました。
国立感染症研究所によると、全国3000の医療機関に報告された手足口病の患者の数は、幼い子供を中心に今月9日までの1週間で約1万8100人(前週比約7000人増)で、手足口病が大流行した2011年に次いで多い数となっています。
国立感染症研究所は、患者との濃厚な接触をさけ、手洗いの徹底を呼び掛けています。
手足口病ってどんな病気?潜伏期間と初期症状は?
手足口病は、ウイルス感染する病気で、手・足・口やおしり、ひざなどに水泡のような発疹を起こしますが、熱はあまり高くなりません。
感染後2~4日の潜伏期間があり、その後症状が現れます。
手足口病は、4歳以下の子供に多い病気で、最も多いのが1歳代、次が2歳、3歳、4歳、0歳の順に見られます。
子供がよくなる病気で、軽傷のことが多いので、あまり心配いらない病気です。
しかし、まれに髄膜炎や脳炎などを合併することがありますので、気を付けましょう。
また、手足口病の原因となるウイルスは多くの種類があるので、1度かかってもまたかかる場合があります。
手足口病の治療は?どこからうつるの?
手足口病には、特に効果のある薬はなく、こまめな水分補給と解熱鎮痛剤による対処療法を行います。
家庭では、高熱が出なければ、脱水に気を付けて静かに過ごしていれば大丈夫です。
手足口病は、くしゃみや唾液を介して感染する飛沫・接触感染と、便の中に排出されたウイルスが口に入って感染する糞口感染があります。
そのため、幼稚園や保育園で集団発生することが多いのです。
症状がひどい時にもっともウイルスが排泄され、強い感染力があります。
手足口病は、回復した後も2~4週間にわたって便からウイルスが検出されるので、注意が必要です。
手足口病 出席停止
手足口病は、熱が下がり、食事が十分にとれるようになれば、登園・登校可能になります。
手足口病 大人症状
手足口病は、4歳以下の子供に多い病気ですが、私が最後に手足口病になったのは、中学2年生でした。
私は乳幼児の頃から何度も手足口病になっていて、「またか!」と思って病院に行ったら、医者から「これは赤ちゃんがなる病気なんだよね!」と言われたことをずっと覚えていました。
手足口病はそんなに重い病気ではないという印象ですが、まれに大人になって手足口病になって重症化してしまうケースもあるようです。
昨年家族ぐるみで付き合いのある40代半ばの男性が手足口病になり、2週間も熱が下がらず、食事も摂れず、10キロ近くげっそり痩せる程大変だったという話を聞きました。
その男性は、まさか、手足口病にかかったとは思わず、初期に適切な治療を受けなかったから悪化してしまったようです。
大人もごくまれに、手足口病になる場合があり、その場合は重症化してしまうことがあるので気を付けましょう。
ちなみに、その男性の子供は小学校高学年で、手足口病になっていなかったそうで、どこからうつったのかは不明だということでした。
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